通販型自動車保険を検討されている方にとって、保険会社ごとのロードサービス内容の違いはとても気になるでしょう。
実際のサービスは多岐に渡るのですが、今回は無料レッカー牽引距離だけに的を絞って各社を比較してみたいと思います。
もくじ
ロードサービスが必要な理由
1-1 牽引サービス
そもそも、なぜ自動車保険にロードサービスが付いているのでしょうか。
事故で車が破損したとき、自走できるなら修理工場まで運転していけます。しかし車が動かない状態ならどうでしょう。
そんな時に、レッカーで牽引してもらう必要があるのです。必ず必要になるサービスを無料にすることで、損保各社が自社のサービス内容をアピールするようになったのです。
普段の生活圏での事故なら、馴染みの修理工場や購入したディーラーまで移動しても10数キロ程度でしょうか。しかし、お出かけの時ならどうでしょうか。都市部から離れた山道なら。修理工場まで40〜50kmなどは普通に考えられる範囲です。
1-2 日常のトラブルに対するサービス
ロードサービスは事故だけでなく、くるまの故障時にも役立ちます。
- バッテリー上がり
- パンク
- キーの閉じ込め
上記がJAFに寄せられる救援依頼のベスト3だそうです。あんがい経験あるのではないですか。そんな時にもロードサービスに助けてもらう必要が出てきます。
自動車保険各社の比較
2-1 無料レッカー牽引サービス 距離で比較
ロードサービスの内容は項目がたくさんあるのですが、ここでは無料のレッカー牽引距離だけに絞って比較してみましょう。
会社名 | 指定工場まで | 契約者指定場所まで |
ソニー損保 | 無制限 | 100kmまで無料 |
チューリッヒ | 無制限 | 100kmまで無料 |
アクサダイレクト | 無制限 | 35kmまで無料 |
三井ダイレクト | 無制限 | 50kmまで無料
(JAF会員なら65km) |
セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) | 無制限 | 現場処置を合わせて15万円まで(全てを運搬費用に当てた場合およそ300kmに相当) |
イーデザイン損保 | 無制限 | 60kmまで無料 |
S B I 損保 | 無制限 | 50kmまで無料 |
各社サービス内容に差があることがわかります。また、おとなの自動車保険では、ロードサービスは特約として設定されており有料のサービスとしています。
2-2 注意点
- ロードサービスだけを利用する場合には、次回契約でノンフリート等級が下がりません。
- 自動車保険に付帯されるロードサービスは、契約車両に関わる場合のみ受けられます。契約車両以外の車両(レンタカーや友人の車など)ではサービスを受けられません。
- 一部の保険では、ロードサービスが特約として設定されている場合があります。
- サービス内容によって、利用回数に制限が設けられている場合があります。
損保各社の最近の傾向
3-1 保険のありがたさを実感する
事故の際に、経済的に助けてくれるのが自動車保険の本来の目的です。
しかし、それだけでは多くの契約者がそのありがたさを経験することがないまま、毎年の契約更新を迎えることになります。(保険請求が必要なトラブルはそれほど頻繁には起こらないですから。)
事故はそれほど経験しないけど(できれば一生ないほうが良いですが)、車の故障や小さなトラブルは避けられないですよね。そんな時に助けてくれると、ありがたさを実感できるというわけです。
3-2 サービスを充実するか、限定するか
ロードサービスの費用は、そのほとんどを保険会社が負担します。つまり契約者は多くのサービスを無料で受けられることになります。
つまり、ロードサービスが充実している保険会社ほど年間保険料が高くなりやすいと言えます。逆にロードサービスの内容を限定し、本当に必要なサービスだけに絞ることで保険料を抑えることも可能なのです。
まとめ
最近では、自動車保険の契約にロードサービスが無料でついてくることが多くなりました。特に通販型の自動車保険を扱う保険会社の中には、サービスの独自性をアピールするために、そのロードサービスを充実させるところが出てきました。
都市部から距離が離れた地域にお住いの方や、ご自身の車で遠出する機会が多い方にとって、100kmもの距離を無料で牽引してくれるサービスは心強いと思います。ぜひ、通販型自動車保険選びの参考にしてください。