保険料の節約のために、自動車保険の見直しを検討しているあなた。なにを基準に保険会社を選べば良いのかで迷っていませんか。
保険を選ぶには、まずは自動車保険ごとのサービスの全体像を知る必要があるでしょう。
今回は、保険選びで見るべきポイントについて説明していきたいと思います。
もくじ
保険選びのポイントは大きく分けて2つ 補償とサービス でも見るべきなのは『サービス』
1-1 ポイント①補償内容
保険商品ですから、補償内容の組合せは大切です。
だた、ほとんどの場合「良い補償 = お高い保険料」となってしまい、あまり保険選びの参考にならないことが多いですよね。
予算と必要に応じて選ぶようにするしかありません。
しかも、どの保険会社を選んでも補償内容について、ほとんど差がないように感じることでしょう。日本の保険会社は外資系も含めとても優秀なのです。
補償で気をつける事は「補償内容と特約の組合せ」だけであり、通販型を選ぶならここは自己責任です。よって、補償内容で保険各社を比較できる要素は多くありません。
もしもの時に、きちんと対応してくれるかどうかは、大切な判断基準です。
そうですね。通販型の自動車保険なら、わざわざ代理店まで出かけなくても、自宅で24時間365日、いつでも気軽に申し込めます。
このように、サービス内容が「比較のポイント」になってくるのです。
1-2 ポイント②サービス内容
補償内容以外で比較検討が必要なのが「サービス」です。最近流行りの無料ロードサービスや、事故対応などのことです。
最近の傾向として、保険会社が自社の保険をアピールする時に、サービス内容として概ね3つのポイントを掲げています。項目は保険会社間であまり違いは無いようです。ざっくりみてみましょう。
保険名 | 通販型自動車保険 各社がアピールしているポイント |
ソニー損保 |
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チューリッヒ |
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アクサダイレクト |
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三井ダイレクト |
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おとなの自動車保険 |
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イーデザイン損保 |
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S B I 損保 |
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その通りです。各社すこしずつ表現は違いますが、概ね同じことをアピールポイントにしているのがわかります。まとめると以下の3点ですね。
- 迅速な事故受付と事故対応
- 安心のロードサービス
- 納得の保険料
損保各社のサービス内容を比較
前項で、サービス内容のポイントが3つであるとわかりました。それを1つずつ細かくみていきましょう。
2-1 迅速な事故受付と事故対応
「事故受付」と、「事故対応」もしくは「初期対応」の違いがわかりますか。
それが、違うのです。
- 事故受付 = 単なる受付、「伝言を賜りました。」という意味。
- 初期対応 = 事故に対する処理をスタートさせること。
最近の自動車保険は、ほとんどが「24時間365日事故受付」をうたっています。これに関して差は無いと言えます。しかしすぐに初期対応をするかという点で各社別れるようです。
平日の日中であれば、どんなお店や会社でもすぐに担当者が動き出します。当たり前ですよね。差がつくのは「週末」や「夜間」の対応です。一覧でみてみましょう。
保険会社名 | 事故受付 | 初期対応 |
ソニー損保 | 24時間365日 | 土日でも20時までに受付完了で当日に初期対応 |
チューリッヒ | 24時間365日 | 土日でも20時までに受付完了で当日に初期対応 |
アクサダイレクト | 24時間365日 | 記述なし |
三井ダイレクト | 24時間365日 | 土日でも19時までに受付完了で当日に初期対応 |
おとなの自動車保険 | 24時間365日 | 土日でも20時までに受付完了で当日に初期対応 |
イーデザイン損保 | 24時間365日 | 土日でも18時までに受付完了で当日に初期対応 |
S B I 損保 | 24時間365日 | 平日なら19時までに受付完了で当日に初期対応 土日でも17時までに受付完了で当日に初期対応 |
ただし、夜間や休日の事故では、いくら初期対応をしようが、関係各所がお休みであれば限界があると思われます。これだけで判断するのは早すぎるでしょう。
「駆けつけサービス」を取り入れている保険会社があります。事故で混乱している時に、警備会社の隊員が現場に駆けつけて処理をサポートしてくれるものです。
サービスを行なっている会社の一覧です。
保険会社名 | 提携警備会社 |
ソニー損保 | セコム |
おとなの自動車保険 | ALSOK |
イーデザイン損保 | セコム |
セコム損保 | セコム |
このサービスが無い保険会社を選ぶと、オプションでも選ぶことができないため、非常に重要な判断基準になりそうです。
2-2 安心のロードサービスが無料
そのむかし、まだ通販型の自動車保険が登場する前には「JAF」の会員になることでロードサービスを無料で受けることができました。
年会費4000円程度かかるのですが、非会員だと高額なサービス料がかかるために、比較的多くの方が会員になっていました。その時代から現在に至るまで会員を継続されている方も結構いらっしゃるようです。
そうです。現在ではほとんどの保険会社で、無料で全ての契約につくようになりました。ところが、その内容は各社特徴があるために注意が必要です。
日々サービス内容が見直されるために、細かな違いまで言及しませんが、おおよそ2つの傾向に別れるようです。
- サービス重視型・・・最高のロードサービス設定で顧客満足につなげる。
- 保険料重視型・・・・基本的な内容にとどめ、その分保険料を割安に抑える。
- 特約設定・・・・・・基本補償に含まず、必要な人だけが特約として選ぶ。
型わけ | 保険名 |
サービス重視型 | ソニー損保 チューリッヒ「スーパー自動車保険」 |
保険料重視型 | S B I 損保 イーデザイン損保 |
特約設定 | おとなの自動車保険 チューリッヒ「ネット専用自動車保険」 |
事故や故障の時に役立つサービスですが、最大限必要になるケースは稀です。保険料を節約するには、本当に必要なサービスは何なのかを検討する必要があると思います。
2-3 納得の保険料
保険料は、補償内容によって大きく変わるために、比較が難しいところです。
そのためにここでは、各種割引の中でも「インターネット割引」という項目だけに注目して比較していきます。
インターネット割引は、多くの保険会社が採用している割引制度です。しかし各社微妙に違いがあるようです。
そうです。一律割引であったり、保険料金によって細かく割引金額を決めているところもあるのです。一覧表にしてみます。
保険会社名 | 新規申し込み時 | 継続手続き時 |
ソニー損保 | 一律10,000円 | 1回目最大5,000円 2回目以降一律2,000円 |
チューリッヒ | 最大20,000円 | 1回目最大5,000円 2回目以降一律1,500円 |
アクサダイレクト | 最大20,000円 | 1回目最大5,000円 2回目以降一律1,000円 |
三井ダイレクト | 最大10,000円 | 一律3,000円 |
おとなの自動車保険 | 一律10,000円 | 一律10,000円 |
イーデザイン損保 | 一律10,000円 | 一律10,000円 |
S B I 損保 | 一律10,000円 | 一律10,000円 |
これだけで保険料が決まるわけではないのですが、各社が同じような文言を謳っていても、実際は割引内容に大きな違いがあるという一例です。かしこく選ぶ必要がありそうです。
まとめ
保険選びで重視すべきポイントとしてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。以下の3点を比較すればよいのです。
- 迅速な事故受付と事故対応
- 安心のロードサービス
- 納得の保険料
通販型自動車保険の違いはここに集約されていますので、自分に必要であるものを見極めてかしこく選ぶようにしましょう。