通販型の自動車保険各社を比較されている方には、各社のサービス内容が気になりますよね。
ここでは、実際に事故にあわれた時、保険会社に事故の連絡をする手段としての「事故通報サービス」について、各社の取り組みを解説していきたいと思います。
もくじ
実際の事故の時に まず何をすれば・・・
実際の事故に合うことは、それほど多くないと思います。まして、相手がいる事故、人身事故などはごく少数かもしれません。
そのため、事故の際に何をすればいいのか、しっかりと把握できている方は少ないと言えるでしょう。とりあえず平常時の今、少しだけ考えて見ましょう。
- 負傷者を助ける
- 後続車両にわかるように知らせる
- 相手と情報交換をする
- 警察に知らせる
それから保険会社に連絡するですよね。しかし、実はこれは最低限の内容。
こんなことも必要です。
- 事故現場の確認
- 事故状況の確認
- 目撃者の確認
- けが人の搬送先病院の確認
- 家族への連絡
事故の原因がどうであれ、確認すること・連絡すること・手配すること がいっぱいです。気持ちが動揺しているでしょうし、完璧にこなせる方なんていないのではないでしょうか。
事故の時に各所への連絡をサポート
事故の際、保険会社に連絡する手段は「事故受付フリーダイヤルに電話する」が一般的です。最近の保険会社は24時間365日事故受付を行うので便利になりました。
ところで、事故受付のフリーダイヤルの番号ってご存知ですか?
なんとか繋がった事故受付センターに聞かれるのは「氏名・住所・電話番号を教えてください。」だけではありません。
手元に車検証や保険証書を揃えることができれば、一つずつ確認しながら話をすすめることができますが、事故の状況によってはそれが難しいこともあるでしょう。
そこをなんとかしようという各保険会社の工夫が「事故通報サービス」です。
まずはどんな物があるのか、さらっと見ていきましょう。
2-1 つながるサービス おとなの自動車保険
2019年4月追記
※ おとなの自動車保険では、すでに「つながるサービス」の終了を発表しており、現在はつながるボタンの新規配布を行っていないようです。既存の契約者向けのサービスも2020年中に終了すると発表しています。
「おとなの自動車保険」が用意しているサービスの名前です。事故の際「つながるボタン」を押すだけで、「つながるアプリ」を介して素早くそしてスムーズに連絡が取れます。
全ての契約で、無料で利用できます。
2-2 事故現場コール イーデザイン損保
「イーデザイン損保」の自動車保険に加入することで利用できるサービスです。あらかじめお持ちのスマホに無料のアプリを入れて、自分の情報を入力しておくことで、事故受付やロードサービスの手配がスムーズに行えるというものです。
2-3 GPS緊急通報サービス チューリッヒ
「チューリッヒ」が行なっているサービスです。お持ちのスマホから保険証書などにプリントされているQRコードにアクセスすることで、事故受付センターに簡単に繋がるサービスです。
もちろんスマホのGPS機能と連携し事故現場も自動的に把握されます。残念ながら、ガラケーでは利用できません。
2-4 携帯電話GPS位置情報サービス
事故受付とは少し違いますが、「三井ダイレクト」が行なっているロードサービスです。
保険証書などにプリントされているQRコードにアクセスすれば、スマホのGPSを利用してスムーズにロードサービスを依頼できるとしています。現在地をうまく伝えられない時に役立ちそうですね。
それでは、各サービスを細かく見ていきましょう。
つながるサービス『おとなの自動車保険』
2019年4月追記
おとなの自動車保険では、すでに「つながるサービス」の終了を発表しています。
以下は参考記事です。
3-1 サービス概要
「おとなの自動車保険」を契約すると、無料で利用可能になります。
保険加入後に送られてくる「つながるボタン」をあらかじめ設定しておけば、事故の際にボタンを押すことで、スムーズにコールセンターへ繋がります。
コールセンターでは個人の特定や事故現場の特定を瞬時にできるので、その後の手配を素早くサポートできます。
「つながるボタン」には衝撃を感知する能力があるため、事故の際にボタンを押せない状況なら、事故センターから連絡がくるので安心です。
アプリに事前に個人情報を入力する事で、ボタンを押した時に個人情報と事故の位置情報が瞬時に把握できるため、スムーズな事故受付が可能になるとのこと。
事故受付時に、ALSOK隊員の派遣を要請すれば、現場に緊急対応員が駆けつけて事故対応をサポートするしてくれます。
3-2 ライブレポート
スマホアプリ「つながるアプリ」でドライブレポートが確認できます。運転診断や危険挙動、走行マップを確認できます。
3-3 必要なもの
サービスを利用するためにはスマホが必要です。ガラケーでは利用できません。
保険の契約後「つながるボタン」が郵送されてくるので、車への取り付けとスマホとの連携操作が必要です。
きちんと連携操作ができていると、車に乗るたび自動的に繋がります。毎回の操作は必要ありません。また、きちんと繋がっているかどうか、「つながるボタン」のランプで確認できます。(Android端末の場合、自動的に接続されない場合があります)
GPS・Bluetooth・プッシュ通知の機能が必要です。また、事前にアプリに個人情報の登録が必要です。
アプリのダウンロードなど、パッケット通信費用以外は無料で利用できます。
3-4 注意点
スマホのアプリを介して行われるサービスであるため、スマホが必要です。また、事故の際にスマホを携帯していないと利用できません。
複数のスマホを登録することが可能で、運転する家族のスマホを登録することができます。
事故現場コール『イーデザイン損保』
4-1 サービス概要
「イーデザイン損保」の自動車保険に加入したのち、お持ちのスマホに無料のアプリを入れることで利用できます。(パケット通信料は自己負担です。)
事前にアプリに自分の情報を入力しておくことで、事故受付がスムーズに行われます。
事故の際もアプリの指示に従い操作するだけで、素早く事故受付センターに繋がります。
またスマホのGPS機能を利用して事故現場を特定することで、ロードサービスの手配もスムーズです。
4-2 必要なもの
スマホさえあれば利用できます。
4-3 注意点
事前にアプリの設定などの準備が必要です。
GPS緊急通報サービス『チューリッヒ』
5-1 サービス概要
緊急時にスマホから「Zステッカー」にプリントされたQRコードにアクセスすれば、チューリッヒに素早く電話またはメールが繋がります。
「Zステッカー」は初年度の保険証券に同封されますが、e証券割引を選択時には発送されません。
5-2 必要なもの
スマホが必要です。ガラケーでは利用できません。
5-3 注意点
スマホの通信を利用するサービスのため、電波圏外では利用できません。
その他のサービス
「三井ダイレクト」では、事故の際にありがちな
- ロードサービスを依頼しようにも、現在地をうまく伝えられない
といった事象に対応するために、QRコードで簡単にサポートセンターに現在位置を伝えることができる仕組みを導入しています。
スマホアプリではなく、QRコード経由で各保険会社の事故受付サイトに接続することで、スムーズな連絡が可能になるとしています。
まとめ
各社の「事故通報サービス」についてまとめてきましたが、いかかでしたか。
事故の際に手厚いサービスがないと不安だけど、でも代理店型の保険料は少し高い。というあなた。通販型にも同じレベルとまでは言えないですが、安心できるサービスを比較的控えめの保険料で提供している会社もあります。ぜひ一度保険料の見積もりをとってみて、保険料の違いとサービス内容の違いを比較してみてください。