毎年自動車保険の更新時期は、放っていてもやって来ます。その時にするべきことは何でしょうか。契約内容の確認、年間保険料の問題、通知義務の有無、更には保険の切り替えの可能性についてなど、対処すべき項目は少なくありません。
そもそも契約の更新作業は自動にはなっていませんよね。(複数年契約や、自動更新の契約も存在します。)それは更新手続きの際に契約内容を確認し、注意点などを再確認することがとても大切なことだからです。
自分の契約内容を勘違いしていた。あるいは家族の進学や結婚による変更点についての通知義務を忘れていた。そんな場合には大変なことになリますよね。
この記事では、自動車任意保険の契約更新時に確認すべき内容や注意点について詳しく解説していきます。
もくじ
更新手続きのタイミングとは

手続きは70日程度前から
自動車保険の更新手続きは、意外と早い段階から可能であることをご存知ですか。
イーデザイン損保の場合には、満期の70日前から更新手続きが可能であるとしています。ソニー損保では、満期日の65日程度前を目処に満期案内書を郵送する、としています。つまり概ね2ヶ月以上前から手続きができるのですが、保険会社によって若干の誤差はあるので、ご自身の契約している損保会社にご確認下さい。
早く手続きすればお得
更新手続きを失念してしまわないように、各損保会社もその対策を工夫しています。代理店型の場合には担当者が何度も連絡を取ってくるでしょうし、通販型ではしつこいくらい郵送物やメールを送信してきます。
それに対して、通販型の場合には連絡手段が郵送物とメールであるために「自動的に発信される仕組みになっています。担当者による差はありません。また、更新日または実際に更新がされるまではしつこくメールが送られてくるので、気が付かないことは無いと思います。
そして、全ての損保会社で取り入れられているサービスではありませんが、早く更新手続きを済ませることで保険料が割引されることもあるのです。
大きな金額ではないのですが、これは嬉しいですね。
手続きが遅れたらどうなる
更新手続きが、満期日に間に合わなければどうなるのでしょうか。
まずは補償について見ていきましょう。事故の際の補償が受けられるのは、満期日の午後4時までとなっています。それ以降の事故については補償されなくなります。
契約終了日と更新契約開始日が同じ場合、つまり問題なく更新手続きが完了した場合には、等級の引き継ぎも行われます。
更新契約の手続きが遅れても、契約終了日の翌日から起算して7日以内に更新手続きを完了させれば、等級の引き継ぎは問題なく可能です。
契約終了日の翌日から起算して8日以上13ヶ月以内の場合には、6F等級を上限に等級が引き継がれます。つまりデメリット等級と事故有係数のみが引き継がれるという事になります。
通知義務について

通知義務とは
通知義務について詳しい説明は、こちらの過去記事を参考にしてください。
速やかな通知の義務がある項目は、イーデザイン損保の場合は11項目もあるのですが、更新時に行うべき通知連絡は、「更新手続き」の中で質問形式で答えることで完了します。
では、その内容について見ていきましょう。
年齢条件
年齢条件とは、事故の際に補償の対象となる運転手の年齢をあらかじめ限定することで、年間保険料の割引が受けられる契約です。
通常は保険対象の車を運転する可能性がある方のなかで、一番若い方を基準に年齢条件を設定します。
ところが年齢は毎年1歳ずつ増えていき、その年齢条件の設定が現状と合わなくなる時がやってきます。
もちろん保険契約期間中でも年齢条件を変更することは可能ですが、少なくとも、更新時には設定している年齢条件と現状にズレが無いかを、毎年確認するようにしましょう。
同居家族の変動による「運転者限定特約」の変更
同居の家族に『結婚された方』『引っ越しをされた方』がいる場合には、更新時に必ず保証の範囲についての条件を見直すようにしましょう。もちろん、保険契約途中でも変更することが可能です。
イーデザイン損保の場合には、以下の3区分と「限定なし」を合わせた4区分から選択することができます。この区分は保険会社によって設定が違いますので、ご注意ください。

補償範囲を狭くするほど、つまり「本人限定」が一番保険料が安くなるように割引率が設定されています。同居していた子供が進学を機に引っ越しをし、同居者は夫婦だけになった場合などに特約内容を見直せば、保険料が大幅に安くなる事があるのです。
免許証の色の変化
免許証の色に変化があった次の更新時には、そのことを保険会社に通知する必要があります。ただし保険料に影響する免許証の色は、保険の開始時点での色で判断されます。つまり契約期間中にカラーに変更があったとしても、現契約の保険料には影響しません。なので、通知も更新手続き時で良いことになっています。
記名被保険者や使用目的・お車情報の変更
記名被保険者や使用目的が変わる事は、保険料の計算にも影響することになります。もしこれらに変更があった時には、速やかに保険会社へ通知する義務があるので忘れないようにしましょう。もちろん車のナンバープレートの変更など、お車情報についても同様です。保険更新時ではなく、速やかな通知の義務があります。
年間走行距離について
年間保険料は、その車を使う頻度によって変わる仕組みになっています。使う頻度とは、年間走行距離で判断されます。
また、イーデザイン損保の場合には必要がありませんが、ソニー損保のように『年間走行予定距離』を元に保険料を算定している場合には、その予定距離をオーバーする際には契約途中でも通知が必要になるケースも存在します。
このように、損保会社や契約内容によって更新時に伝えるべき項目に差が出ることがありますので、しっかりと自分の契約内容を把握するようにしておきましょう。
補償内容の見直し

年齢や限定条件の見直し
これは通知義務の項でお話した内容ですが、保険料に大きく関わる内容であるため、毎年更新時には確認されることをおすすめします。また同居の家族内に、進学や結婚によって引っ越しされる方がいた場合には、必ず確認するようにしましょう。
車両保険の見直し
自動車は、年数とともに痛むものであり残存価値も下がり続けます。それによって事故の際にご自身の車を修理するのか、それとも買い直すのか判断が分かれる時が来ることでしょう。
まとめ

自動車保険の契約更新時の注意点についてまとめてき巻いたが、いかがでしたか。
自動車保険の契約はたとえ更新手続きであっても面倒な印象ですよね。しかし、補償内容について再確認する良い機会ですので、年に1回の更新時にちょっと気合を入れて確認されるようにしてください。
もし、その確認時に「更新後の保険料が高いな」と思われた方は、保険を切り替えるタイミングなのかもしれません。通販型に切り替えることで大幅に保険料を節約することができますので、ぜひ他社の見積もりを確認してみましょう。
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