自動車任意保険に加入されている方、もしくは加入を検討されている方は、その契約者に「告知義務」と「通知義務」が課せられていることをご存知ですか。
保険の契約書は、細かい字が一杯でなおかつ難解な言葉が並ぶので、正確に把握されている方は少ないのかもしれません。
しかし告知や通知という言葉から、何かしらの情報を保険会社へ伝える必要があることは感じ取れますよね。
今回は、自動車任意保険における「告知義務」と「通知義務」について詳しく解説していきたいと思います。
告知義務とは

保険契約のしおりや約款を見ると、多くの保険会社で一番最初の項目に「告知義務」や「通知義務」についての記載があります。
ちなみにイーデザイン損保の記載内容はこの様になっています。
1.ご契約時にご確認いただきたい項目(告知義務)
お客さまにはご契約時に弊社に重要な事項を申し出ていただく義務(告知義務)があります。保険申込書の記載事項が事実と異なっている場合には、ご契約が解除されたり、保険金をお支払いできないことがあります。
さて「正確に」という部分は、パソコンやスマホからの入力時にミスがないように気をつけるだけですが、「漏れなく」の部分についてはどうすればよいのでしょうか。
契約時の告知事項は、年間保険料の算定に大きく関わることになります。つまり申告内容にミスや虚偽があると、保険会社に金銭的な損害を与えることに繋がります。そのため、悪質とみなされた場合には「保険金の支払い拒否」や「保険契約の解除」の可能性もあることを忘れないようにしましょう。
通知義務とは

「告知義務」は契約時の話でした。では、「通知義務」とは何なのでしょうか。
イーデザイン損保での「通知義務」は、下記11項目について変更があった場合に連絡する必要があります。
- 契約車両を入れ替える場合
- 契約車両を譲渡する場合
- 契約車両の用途・車種または登録番号を変更する場合
- 使用目的を変更する場合
- 主に運転される方を変更する場合
- 年齢条件を変更する場合
- 住所を変更する場合
- 事故が発生した場合
- 上記以外に、保険証券または申込書等の記載事項に重大な変更を生じさせるような事実が発生する場合
- 他の保険契約を締結する場合
- 契約を解約する場合
自家用車の用途・車種の例
ナンバーの色 | 分類番号 | 用途・車種 |
白 | 3ナンバー | 自家用普通乗用車 |
白・黄 | 5、7ナンバー | 自家用小型(軽四輪)乗用車 |
白・黄 | 4ナンバー | 自家用小型(軽四輪)貨物車 |
白 | 1ナンバー | 自家用普通貨物車 |
ソニー損保やそんぽ24の場合には「主に業務用」と「主に家庭用」の2区分となっています。
告知義務・通知義務を怠るとどうなる

告知義務違反
保険契約は、事故の際に保険金を受け取ることが大きな目的です。しかし告知義務違反が発覚すれば、その支払いを受けられない可能性があるのであれば、保険に加入する意味がなくなりますよね。
しかし、事故で保険金請求をすれば当然調査が行われます。「用途」や「車種」について申告内容に相違があれば、この時点で発覚することになるのです。年間走行距離なども、車検証に車検時のメーター数値が記載されています。契約時に車検証の写しを提出しなくても、陸運支局から車検証と同内容の登録情報を取り付けて確認が行われているのです。
このようにして告知義務違反が発覚すると、正しい情報を元に年間保険料の再計算が行われ、差額を請求されることになります。常習性や悪質度によっては保険契約を解除されることもあるので、気をつけましょう。
通知義務違反
保険契約者又は、被保険者(事故の際に保険金を受け取る者)は、上記11項目に変更があった時には、「あらかじめ」または「その発生を知った後遅滞なく」イーデザイン損保へ連絡をする必要があります。
当然、変更事実に基づき年間保険料の再計算が行われます。「使用目的」を変更した場合には、「通勤・通学」→「日常・レジャー」なら保険料の差額が返還され、「通勤・通学」→「業務使用」の場合には差額を請求されることになります。
ゴールド免許割引は、保険契約の開始時時点での免許証の色で適用が判断されます。つまり保険契約中に色が変更になっても現契約の保険料には影響しないのです。
同じことは「年間走行距離」についても当てはまります。昨年の走行距離を元に保険料を算定しているイーデザイン損保の場合には、たとえ契約途中に昨年の走行距離を超えたとしてもそのことに告知義務は発生しません。
まとめ

告知義務や通知義務について詳しく見てきましたがいかがでしたか。
通知義務の内容はその種類が多く、かつ保険会社ごとに違いがあるために分かりにくいですね。心配なことがあればご自身の保険会社に問い合わせるようにしましょう。また、他府県への引っ越しの際には多くの手続きに忙殺され、自動車保険の通知義務など忘れている事が多いかと思います。ぜひ気をつけるようにしてください。
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