通販型自動車保険を検討されている方の多くは、「今の保険料は高い」と感じているのですよね。確かに年間保険料を改めて確認してみると、結構な金額を毎年支払っていることに気がつくでしょう。
自動車任意保険は、事故の時に大きな賠償金を支払わなければならなくなった場合に備えるものです。近年では高額な賠償金支払いの判決が出るようになっていることを考慮すると、その掛け金が高くなるのも仕方がないのかもしれません。
ここでは、すでに自動車任意保険を契約されている方向けに、今の保険料が高くなっている理由を探り、その対策や節約ポイントについてのお話をまとめていこうと思います。是非ご自身の保険内容見直しのヒントにしてください。
もくじ
保険料が高い原因

保険料が高くなる原因をシンプルに考えると、以下のような事が思い当たるでしょう。
- 契約している保険会社が、そもそも保険料の設定が高い
- 自身の保険料が高くなるような契約内容を選択している。
- 自身の車の使い方が、保険料が高くなる条件に当てはまる。
- 保険料を節約するポイントをご存じない。
では順番に検証していきましょう。
現在契約している保険会社は、保険料が高い?
一般的に「通販型自動車保険は保険料が安いよ」「代理店型は割高だよ」などと言われていますが、本当なのでしょうか。
実際に同じ条件で見積もりを比較してみましょう。(2018年2月現在の結果)
補償の条件はできるだけ揃えています。
免許証 青 夫婦限定 26歳以上補償 車両保険なし
対人対物無制限 人身傷害3,000万 弁護士・個人賠償特約なし
代理店型代表 東京海上日動 |
通販型代表 ソニー損保 |
差額 | |
保険料 | 51,040円/年 一括払い |
42,960円/年 一括払い |
8,080円/年 |
年間の保険料として 8,000円程度の差をどのように感じられるか個人差があると思います。ただし、割合で見てみるとソニー損保は、つまり通販型自動車保険は代理店型の保険料よりも約15%も安いという結果だったのです。これって大きな差だとは思いませんか。
さあ、これは一つの例を示しただけです。単純に代理店型損保と通販型損保の保険料を比較しただけです。当然、通販型損保どうしの比較でも保険料に差が出ても不思議ではないのです。
知らなかった。保険会社によって保険料って違うのね。
さあ、あなたが契約している保険会社の保険料は、あなにとって魅力のある価格なのでしょうか。
保険料が高くなりやすい契約内容とは?
一般的に、補償内容を充実させればそれだけ年間保険料が高くなることはご存知ですよね。
では、保険料が高くなることが解っていて、なぜあなたは補償内容を充実させようとするのですか。
この部分は、多くの方が気が付いているはずです。でも「いざという時に困りますよ」という保険セールスマンの言葉に吊られ、漫然と補償内容を決めてはいませんか。
補償内容を薄くすれば、保険料が安くなります。そんな極端なことをオススメしているのではありません。本当に必要な補償だけを選ぶようにと申し上げているのです。
多くの場合、保険セールスマンがオススメする補償や特約は「あなたに必要なモノ」ではなく、「セールスマンが売りたいモノ」であることが多いのです。
車の使い方で保険料は高くなるのか?
さて、自動車保険の年間保険料はどのような計算で求められているのでしょう。保険会社も商売として保険を販売しています。損をするような内容は引き受けないでしょう。
つまり、保険会社は事故の確率が高い契約者からは多くの掛け金を徴収し、確率の低い優良ドライバーは比較的割安な保険料で契約できるように考えています。
リスク細分型自動車保険の「リスク要因」
- 年齢
- 性別
- 運転歴
- 使用目的
- 使用状況(年間走行距離)
- 使用地域
- 車種
- 安全対策装備
- 所有台数
たしかに、運転手の性格や特徴は事故の確率に影響しそうなイメージがあります。でも、同じ運転手が別の車を運転しても、運転技術に差がないわけだから事故率など変わらないと思いませんか。
つまり、スポーツカーや高級輸入車のように、部品代金が比較的高価な車種と、最近流行りの自動運転・自動ブレーキ装備の車種が同じ保険料では不公平ではないか、ということなのです。実際に、自動ブレーキの普及で自動車事故が激減しているというデーターがあるのです。
保険料を安くする方法

保険会社を見直そう
自動車保険の契約って、なんだか面倒な印象がないですか。これが、日本で通販型自動車保険が広く普及しない大きな原因だと言われています。
つまり、書類をわかりやすくしてしまうと手続き代行の依頼が減ってしまうかもしれないのです。
これは極端な解釈かもしれませんが、代理店型で保険契約をするメリットは、契約時や事故処理時の「事務手続きを代行してくれること」にあるのです。決して事故処理内容や補償内容に差があるわけではありません。
もしあなたが契約時の事務手続きについて、保険代理店への手数料を支払ってでもサポートが必要だ、と考えるのであれば「代理店型の保険会社」の中から比較的保険料が割安になる保険会社を選ぶ必要があります。
「いやいや、自分でできることは自分でやるよ、安くなるのなら。」と考える方は、ぜひ「通販型自動車保険を扱う損保会社」を選択することをオススメします。それだけで現在の保険料が1~2割程度安くなるのですから。
多くの保険会社で同じ見積もり作業を繰り返す事は、時間と労力が必要です。最終候補を絞り込むまでの作業はなるべく簡素化したいですよね。
それなら「一括見積もり」がお手軽でオススメです。興味がある方は下のバナーをクリックすると「一括見積もりサイト」へジャンプすることができます。
補償内容を見直そう
自動車任意保険は、事故の際に請求される莫大な賠償金に備えるためのものです。しかし、多くの方は日常的なトラブルにも対応できるよう、多くの特約に入っているケースが多いのです。
そこで、日常的におきる細かな事象に対する特約をオススメすることで、小さな満足感に繋がりやすいという、保険会社の戦略があります。
このような特約をオススメすることが、代理店のセールスマンの大切な仕事になっているのです。
確かに補償の範囲を広げすぎている感じがするわね。
大切なことは、補償や特約がきちんとあなたが考えている内容と合致しているかということです。
対人対物補償と人身傷害保険の違い、人身障害保険と搭乗者障害保険の違いは理解できていますか。弁護士費用特約とはどのような時に利用できるのかご存知ですか。
しかし、通販型自動車保険を検討されるには、この部分を理解しなければきちんとした補償内容を選ぶことができません。
通販型各社は、この問題をきちんと把握しています。つまり、補償内容についての説明や契約内容についての表記など、可能な限りわかりやすく簡単な言葉に置き換えて説明しているのです。
それほど難しいことではないのですが、面倒なことに違いありません。
補償内容につて詳しい情報は、イーデザイン損保での内容を中心に、このサイトでも取り扱っています。是非参考にしてください。
車の使い方を見直そう
多くの「リスク要因」を検討し、その内容で保険料が決定する、ということでしたが、簡単に考えれば「車を使う機会が多い人ほど、保険料が高くなる」ということになります。
では、保険料を下げる効果的な方法は「車の使い方を限定」すれば良いことになります。
闇雲に「車を使わないように…」とすることに意味はありません。無駄なもの、あまり利用しないもの、に絞って限定してしまえばよいのです。保険契約の際に、○○の可能性があるから△△特約も付けておこう、と考えがちですよね。逆の発想で、△△特約を付けなかったから○○はやめておこう、という考えが大切だと言うことです。
年に数回、運転するかもしれない息子のために補償の範囲を広く設定するだけで、保険料が大きく変わるのです。補償がないから運転しちゃだめだよ、という考え方もあるのです。
同じ補償内容でも保険料は変えられるよ 節約のポイントを紹介

ここからは、意外と気が付きにくい保険料節約のポイントについて紹介していきます。ただし、全ての方に当てはまらないかもしれないので、各自しっかりと条件を確認して活用するようにしてください。
補償の重複を見直そう
同居の家族で、複数の保険契約がある場合に確認する必要があるものです。
たとえば、自動車任意保険に付いている「人身傷害保険」。多くの保険会社で「搭乗中限定」と「歩行中の事故など自動車事故全般」の2つのタイプが用意されています。
また、自動車保険どうしの重複だけでなく、火災保険などその他の損害保険との重複も考えられます。無料付帯されるサービスの重複もありえます。契約の内容的に避けることができない重複は仕方がないのですが、そうでないものはしっかりと確認することをオススメします。
補償の重複について詳しい解説は、こちらの過去記事を参考にしてください。
保険料の割引制度を活用しよう
通販型の自動車保険には、各種割引サービスが用意されています。各社その内容を競うあまり、内容がややこしくなっている感じが否めません。
すなわち「知っている人は得をする」という状態になっているのです。それなら是非割引制度をうまく活用し、少しでも安い保険料を実現しましょう。
参考として、イーデザイン損保の各種割引制度について紹介します。

インターネット割引

新規申込みや更新契約の手続きを、ネット上で自分で完結させることで受けられる割引です。
イーデザイン損保の場合には、新規でも更新でも一律1万円の割引が受けられますが、多くの損保会社では保険料に応じて割引金額が減額されることが多いようです。また、更新時の割引額が極端に少ないケースもあるので注意しましょう。
早割

保険満了時までに余裕を持って手続きをする方に対して、保険料を割引するサービスです。イーデザイン損保の場合には45日前まで、という基準で一律500円が割り引かれます。
このサービスを導入していない損保会社や、日にちを指定して割引金額に差を設けている場合もあるので、よく調べて手続きが遅くならないようにしましょう。
証券e割

通販型自動車保険はネット上で手続きが完了するために、補償内容の確認や保険契約の確認・印刷など、ほぼ全ての手続がパソコン上で行うことができる仕組みになっています。
つまり、契約後に保険証券を郵送する意味が薄れており、単に経費がかさむだけの慣例事項という扱いになっているのです。
そこで「保険証券の郵送を省略していいよ」という方には「ありがとう割引」が用意されているのです。イーデザイン損保の場合には一律500円が割り引かれます。
新車割引

この割引も、多くの損保会社が導入しています。ただし、割引適用期間に差があることが多いので、見積もり前にしっかりと確認するようにしましょう。
イーデザイン損保の場合には、新車登録から25ヶ月以内の場合に、保険料の一部が割り引かれる内容になっています。割引率は発表されていませんが、概ね5%前後であるようです。
ASV割引

2018年頃から多くの損保会社で導入が開始された、比較的新しい内容の割引制度です。イーデザイン損保でも2018年7月に導入され、対象車はおよそ9%の保険料割引が適応されます。
割引を受けられる期間や割引率は、保険会社による違いはほとんどありません。
詳しくはこちらの過去記事を参考にして下さい。
セカンドカー割引

家族がすでに自動車保険に加入している場合には、新規で保険を契約する時にノンフリート等級が7等級からスタートできる制度です。その際、保険会社が違っても問題なく割引を受けられるので、適応の条件などをしっかりと確認するようにしましょう。
詳しくはこちらの過去記事に詳しくまとめています。
無事故割引

初めて聞きく方にはよく分からない割引だと思いますが、これはイーデザイン損保独自の割引制度なのです。
一般に無事故の翌年はノンフリート等級が1ランク上がるために、割引率が高くなります。そのため保険料は毎年安くなることが多いのですが、イーデザイン損保の場合には、それにプラスしてさらに数%の割引が受けられる仕組みがあるのです。
無事故割引について詳しい内容はこちらの過去記事を御覧ください。
継続割引

継続割引とは、契約2年目以降に契約の継続年数に応じた割引が受けられる制度です。イーデザイン損保以外にも同様のサービスを実施している損保会社が存在しますが、どこも割引率は毎年0.5%程度が上積みされる程度で、それほど大きな金額にはなりません。
主に運転する方はゴールド免許ですか
免許証のカラーによって保険料が変わることをご存知ですよね。ゴールドカラー割引が適用になると、最大20%程度の割引が受けられることがあるのです。
20%の割引とは、実際の金額すれば 7,000~10,000円近くの金額になります。もし免許の更新時にゴールドではなくなったら痛いですよね。
さて、保険料の算定には誰の免許証の色が影響するのでしょうか。
契約者と車の主な使用者が異なる場合は、車の主な使用者の免許証が基準になります。
- 保険契約者・・・保険の契約をする人、保険の契約者、保険料を払う人。
- 記名被保険者・・保険契約のある車を主に運転する方、保険の補償を受ける方。
- 車両所有者・・・車検証に記載されている所有者。
では、「主な使用者」とはどのような定義になっているのでしょう。イーデザイン損保では、以下のような定義になっています。(配偶者とは結婚相手のことを意味します。親族とは6親等内の血族、3親等内の姻族を指します。)
つまり、夫婦で共有する車の保険の場合、車の所有者や保険の契約者に関係なく、主に運転する方が「主な使用者」になれるわけです。
ということは、免許の更新時に旦那様がゴールド免許でなくなった場合でも、「主な使用者」つまり、記名被保険者を奥様に変更すれば、ゴールド割引が受けられる可能性があります。
その際に理由を聞かれますので、あからさまに「ゴールド免許割引のため」なんて答えないようにしましょうね。
記名保険者の変更は保険更新時でなくても、随時受け付けてもらえます。変更手続きは時間の余裕をもって行うようにしましょう。
まとめ
自動車保険の保険料が高くなる理由について、また節約のポイントについてまとめてみましたが、いかがでしたか。
通販型自動車保険の登場から20年という歳月が流れましたが、未だに代理店型の保険契約が全体の9割近くを締めているのは、やはり「保険契約は難しい」という先入観が大きのです。
通販型に切り替えれば、それだけで2割近くも保険料を節約できるので、ぜひチャレンジしてみてください。きっと、年齢的に若い人ほど節約できる金額も大きくなることでしょう。
