通販型自動車保険を検討されている方にとって、見積もり時に入力する項目ってややこしいですよね。
何回か経験されている方なら迷うこともないポイントでも、初めての方にとってはドキドキするものです。
そんなあなたのために、多くの方が迷われるポイント、ややこしい用語について解説しています。
もくじ
記名被保険者
初めて通販型自動車保険の見積もりを受ける方が、最初に迷いやすいポイントが『記名被保険者』についての質問だと言われています。
基本的に、保険の「契約者」や「記名被保険者」は、車両の「所有者や使用者」とは考え方が違います。保険の「契約者」や「記名被保険者」と、車両の「所有者や使用者」が同じである場合が多いだけです。
では、一つずつ見ていきましょう。

1-1 記名被保険者とは
「きめいひほけんしゃ」とは、『補償の中心になる方』のことです。必ずしも保険の契約者である必要はありません。
保険会社によっては、記名被保険者のことを『主に運転される方』と表現します。こちらの方がなんとなくイメージしやすいですよね。
保険に加入しようとされている車両が、あなた専用であれば何も迷うことはありません。保険契約をされるあなたが「記名被保険者」です。
しかし、1台の車両を夫婦や家族で共用される場合にはどうなるのでしょうか。
通常は経済的に家族を支えている「お父さん」もしくは「お母さん」が記名被保険者になるでしょう。つまり、あなたのことですよね。では、夫婦二人で共用している車両の場合には、どちらを選べば良いのでしょうか。
保険会社に質問すると、「もっとも多く運転される方を指定してください。」と説明されます。つまり、車の「名義」は関係ないのだそうです。
しかし、夫婦間でどちらの方が多く運転するかは微妙ですよね。距離なのか、回数なのか、明確な基準はないそうです。結局、車検証上の所有者や使用者に関係なく、また、保険の契約者にも関係なく、夫婦どちらが「記名被保険者」になっても問題ないのです。
1-2 契約者とは
「契約者」とは『保険を契約される方』のことなので、今まさに保険を検討されているあなたということになります。
一般的には「記名被保険者」になることが多いのですが、実はそうでない場合もあります。
正確には、損害保険代理店、損害保険会社と保険契約を締結し、保険料の支払い義務を負う契約の当事者を「契約者」と呼びます。そのため、車の所有者や主に運転される方に縛られません。もちろん法人でも構わないのです。
自動車保険の契約者になるには以下の条件を満たす必要があります。
- 契約者本人が申し込みをすること。
- 満18歳以上の国内在住の方。
- 自動車保険の契約台数が9台以下であること。
- 過去に保険会社からの「解除歴」がないこと。
このように、車の所有者であることや、運転免許証などの資格の有無などは関係ないのです。ただし、保険会社としても、あまりに「記名被保険者」との繋がりが不自然である場合には、契約を断ることもあるそうです。
イーデザイン損保の場合、車の所有者が以下の条件に当てはまる場合でないと、契約できないとしています。
車の所有者が、
- 契約者本人である場合
- 契約者の配偶者である場合
- 契約者または、その配偶者の親族である場合
ただし、所有権留保条項付売買契約により購入した車の場合、すなわちローンで購入した車の場合には「購入した人」を、1年以上を期間とするリース契約により有償で借り入れた車の場合は「借りた人」を、所有者とみなすそうです。
「主に運転される方」の指定と「補償の範囲」の関係
前項で説明した通り、「主に運転される方(記名被保険者)」とは、補償の中心になる方です。それを指定する時に気をつけなけらばならないことがあります。
自動車保険の契約には「補償の範囲を狭くするほど保険料が割安になる」という仕組みがあります。いわゆる「補償範囲の限定」ですね。
例えば、補償範囲を「本人限定」にすれば、記名被保険者以外の方が運転中の事故に対して補償されない代わりに、保険料が大幅に割引されるのです。
この補償範囲の括りは、イーデザイン損保の場合には、以下の通り4段階に別れています。

この場合の「本人」に当たるのが『主に運転される方(記名被保険者)』ということになります。
主に運転される方(記名被保険者)
ほとんどの場合、主に運転される方(記名被保険者)は、「保険の契約者と同じ」にしておけば問題ありません。では、保険の契約者以外に設定する理由はどこにあるのでしょうか。場合分けをしながら見ていきましょう。

2-1 契約者と同じ
自分専用の車両の場合
車両が、ご自身専用の場合には特に不思議なことではありませんよね。家族と同居している場合でも、自分専用として購入した車両であれば、「主に運転される方」は『契約者と同じ』にしておけば問題ありません。
夫婦共用の車両の場合
この場合でも、一般的には、車両の所有者=契約者=主に運転される方 である場合が多いようです。ただし、必ずそうしなければならない理由は特にありません。
実際にあなたが家族の中で一番多く車を運転されるのであれば、「契約者と同じ」を選択すれば良いでしょう。
2-2 契約者の配偶者
奥様専用の車を購入する場合で、保険契約者が旦那さんの場合などに該当します。ちなみに「配偶者」とは、結婚している相手のことです。
自動車保険に新規加入をするのであれば、奥様が保険の契約者になればよいのでしょう。しかし、保険の契約者とは、保険料の支払いをされる方なので、旦那さんが契約者になることもあるのです。
奥様専用の車なら、補償の範囲を「本人限定」にした方が割安になります。この場合、「主に運転される方」を奥様にしておかないと「本人限定」を選択できなくなります。
2-3 親族
「主に運転される方」を「親族」にされるのは、かなり限られた場合になるでしょう。
その中でも多いのは、未成年のお子様の保険を契約する時ではないでしょうか。
イーデザイン損保の場合には、未成年者であっても親権者の同意があれば契約をすることができます。しかし、一部の通販型自動車保険の場合には、未成年者では契約ができない保険会社も存在します。
そんな場合には、両親が保険の契約者となり、子供を「主に運転される方」に指定することで加入する方法があります。
保険会社名 | 未成年者の新規契約 | 備考 |
ソニー損保 | 不可 | |
チューリッヒ | △ | 他社からの切り替えなら 可 |
アクサダイレクト | ◯ | |
三井ダイレクト | ◯ | |
おとなの自動車保険 | 不可 | |
イーデザイン損保 | ◯ | |
S B I損保 | 不可 | |
そんぽ24 | ◯ |
まとめ
初めての方が迷いやすい『主に運転される方(記名被保険者)』についてわかっていただけたでしょうか。
ややこしく感じるかもしれませんが、ここは非常に重要な項目です。ゆっくりと落ち着いて選択するようにしてください。
イーデザイン損保では、夫婦でどちらを記名被保険者に指定した方が保険料がやくすなるかなど、簡単に見積もりで確認することができます。免許証の色や年齢条件で保険料は変わって来るために、ぜひ簡単見積もりをお試しください。
イーデザイン損保の見積もりには、個人情報の登録は必要ありません。いつでも簡単に何度でも確認してもらえるような配慮です。また、何度も入力が面倒だ、とういう時には見積もり内容を保存することも可能です。ぜひお試しください。