毎年更新する自動車保険の保険料は結構大きな負担ですよね。そのため通販型に切り替えようと考えた時に、どこの保険会社がよいか迷っていませんか。
最近、人気の集まっている保険会社は『イーデザイン損保』と『ソニー損保』だと思います。なぜなら、この2社が通販型自動車保険の中で圧倒的な安心感があるためでです。
『イーデザイン損保』の安心感は、その顧客満足度の高さが主な要因でしょう。とにかく社外調査によるお客様満足度が高く、毎年のように上位ランキングしていることが安心感に繋がっているようです。
それに対して『ソニー損保』の安心感は、売り上げNo.1であることでしょう。より多くの方が選ぶということは大丈夫ってことですよね。
この記事では、あなたの保険選びの参考になるように、気になる2つの保険会社を比較していきます。ぜひ参考にしてください。
もくじ
両社の特徴

1-1 ソニー損保
売り上げNo.1で安心
ソニー損保の特徴は、通販型自動車保険において
『16年連続売り上げNo.1』
であることが挙げられます。
日本で通販型の損害保険が始まった当初から、日本の大手損害保険会社が代理店との調整に手間取っている間に、ソニー損保はいち早く参入を果たしました。それから長い間、外資系と激しい競争を繰り広げ、共にシェアを拡大してきたのです。
外資系の保険会社が安さを武器に顧客を獲得していく中、ソニー損保は日本の保険会社として、きめ細かなサービスを展開することで差別化を図ってきました。
会社名 | グループ | 正味収入保険料2016年度実績 | 設立時期 |
ソニー損保 | 955億円 | 1998年設立 | |
イーデザイン損保 | 東京海上グループ | 257億円 | 2009年設立 |
保険商品は、まさに『安心を買う』ものです。常に業界をリードしてきたソニー損保を、多くの方が選ぶのも納得ができます。
メガ損保に属さない
ソニー損保は、日本のメガ損保グループに属さない独立系の損害保険会社です。ソニーグループは銀行や証券会社を束ねる巨大金融グループで、経営状態に問題はありません。
しかし、保険会社としての規模はまだまだと言えるでしょう。
というのも「通販型自動車保険」は「自動車保険」全体の1割程度のシェアしかありません。残りの9割の大半を3つのメガ損保グループが寡占している状態なのです。

1-2 イーデザイン損保
東京海上グループの安心感
イーデザイン損保は、メガ損保グループである
『東京海上グループ』
に属する損害保険会社です。
事故対応や顧客に対するサービスはグループ会社と協力して行うために、規模の大きさを生かしたサービスを提供できるとしています。これが大きな安心感に繋がっているのですね。
各種保険料割引制度で顧客満足度が高い
イーデザイン損保が通販型自動車保険に参入したのは2009年の事。業界では、最後発の部類になります。
当然ながら他社との差別化を意識して保険商品を開発しているだけあり、既存の通販型自動車保険に対する不満を改善した内容になっているのです。
これはインターネット割引の存在が大きいのです。
契約初年度は、インターネット割引として1万円程度の大幅割引を実施するために、契約更新時にはその分だけ値上がりしたように感じることが原因でした。
その他いろいろな割引制度を導入した結果、高い顧客満足度に繋がっているのです。

両社のサービスを比較

2-1 事故解決力
拠点の違い
事故解決に関わる拠点については、両社大きな違いはありません。数字に差があっても、実際の業務には支障がないような仕組みができているのです。
問題は、各種サービスを受け付ける拠点です。
会社名 | ロードサービス拠点 | 提携修理工場 |
イーデザイン損保 | 9,300箇所 | 1,100箇所 |
ソニー損保 | 9,000箇所 | 420箇所 |
もしもの事故の際にお世話になるのが、ロードサービスや修理工場です。もちろん提携修理工場以外でも自分の馴染みの工場があるのなら、そこで修理することが可能です。
しかし、事故後ロードサービスでレッカー移動する場合には、損保各社の提携修理工場までなら『距離に制限なく無料』としている反面、自宅や契約者指定の修理工場までなら、無料レッカー牽引距離に制限があるため、指定修理工場の数は重要です。
ソニー損保の提携修理工場数を都道府県の数で割ると、各県に平均で9箇所程度になります。東京や大阪などの大都市にある程度集中していることを考慮すれば、実際の数はもっと少なくなります。
イーデザイン損保の4倍近い売り上げを誇るソニー損保は、それだけ契約者も多いということです。ということは、実際の事故の際に『提携修理工場で修理を受けられる人は限られる』ということになりますよね。
そのため、契約者が購入したディーラーなどへスムーズに修理を割り振るために、無料ロードサービスの距離を長く設定しているのです。
現場駆けつけの違い
イーデザイン損保もソニー損保も、共に事故現場駆けつけサービスを提供しています。その内容に差はありません。両社ともセキュリティー業界No.1である『セコム』と提携し、要請があればいち早く現場へかけるける体制を組んでいます。
保険会社名 | 提携警備会社 |
ソニー損保 | セコム |
おとなの自動車保険 | ALSOK |
イーデザイン損保 | セコム |
セコム損保 | セコム |
2-2 サービス内容を比較
ロードサービス
会社名 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
バッテリー上がり | 期間中1回限り | 期間中1回限り |
ガス欠 | 期間中1回 燃料10L無料 | 期間中1回 燃料10L無料 |
無料レッカーサービス | 60kmまで無料 | 150kmまで無料 |
帰宅費用サポート | なし | あり |
目的地到着費用サポート | なし | あり |
レンタカー費用サポート | なし | あり |
宿泊費用サポート | なし | あり |
ロードサービスに関しては、ソニー損保の圧勝ですね。特に『人に対するサポート』が充実している印象です。
ただし、ロードサービスの充実はもろ刃の劔となります。
すなわち、遠出をしない方にとって、150kmものレッカーサービスは過剰と言えます。利用しないサービスの経費だけを負担することにもなりかねません。
それに対して、イーデザイン損保のロードサービスは必要十分な内容となっています。無事故の人にとっては、利用しないサービスの負担は最小限に抑えたいですよね。
メディカコールサービス
ロードサービスが平均的な内容であるイーデザイン損保には、ソニー損保にないサービスが用意されています。
それが『メディカルコールサービス』です。
事故の際の心理的な負担の軽減や、日常の健康面に対する不安の相談など、役に立つサービスが用意されています。
両社の保険料を比較

3-1 インターネット割引・新規・継続
会社名 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
インターネット割引新規 | 一律 10,000円 | 一律 10,000円 |
継続 | 一律 10,000円 | 一律 2,000円(2年目は5000円) |
通販型自動車保険に対する不満で多いのが『2年目からの保険料が高いこと』です。
その原因は新規契約時に大幅割引をするためで『安いのは1年目だけだよ』という噂まで立つくらいです。
そこでイーデザイン損保では、新規でも更新時でもインターネット割引は一律1万円としているのです。2年目に大きな変動がないので安心です。
イーデザイン損保では、お客様の声からサービス内容を検討しているために、契約者の立場になって考えることができるのです。
3-2 継続割引
会社名 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
継続割引 | 最大3%off | 最大2%off |
両社とも、値引き割合はささやかではあるものの、契約を更新することで『継続割引』が適用される仕組みが用意されています。
イーデザイン損保の場合、継続割引と無事故割引をセットにして用意しています。
3-3 無事故割引
会社名 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
無事故割引 | 2%off | 一律2,000円off |
無事故割引は、イーデザイン損保が業界で初めて採用した割引制度のことです。
従来からある『ノンフリート割引制度』とは別モノで、前契約期間中が無事故であれば、更新時の保険料から一律2%の割引が受けられる仕組みです。それに対してソニー損保の無事故割は、適用される条件に大きな違いは無いものの割引額は一律の設定です。
イーデザイン損保での仕組みのイメージはこうです。

3-4 ASV割引の導入
ここ数年の傾向として自動車事故の件数が大幅に減少しています。というのは、自動ブレーキが開発され、その技術を搭載している車両の事故が減っているからなのです。
会社名 | イーデザイン損保 | ソニー損保 |
ASV割引 | 2018年4月から導入 | 2018年7月から導入 |
両社共にASV割引は導入または導入予定であり、新技術を採用している車両にお乗りの契約者が損しないように努めているのです。
3-5 その他の割引早割
イーデザイン損保には、そのほかにも『早割』など、契約者の努力で少しでも割引が増える仕組みを用意しています。
保険料負担は1円でも安い方がよいので、各種割引制度が充実しているイーデザイン損保はとても嬉しいですよね。

まとめ
イーデザイン損保とソニー損保を比較してきましたが、いかがでしたか。
非常に人気の高い両社の自動車保険ですが、大きくコンセプトが異なることが伝わりましたか。
ソニー損保は、代理店型よりも割安な保険料で、しかしサービス内容はできるだけ手厚く設定するという内容。
それに対してイーデザイン損保は、契約者が求めるサービスレベルを落とすことなく、無駄を可能な限り削ぎ落としてより割安な保険料を実現する。
どちらも、今の時代に求められている内容にぴったりあっているからこそ人気が高いのでしょう。
どちらを選ぶかはあなた次第なのですが、その際にご家族の意見も考慮することを忘れないでください。
私がイーデザイン損保を選んだ時は、嫁さんの意見がとても大きな判断材料となりました。嫁さん的には『東京海上グループ』の安心感はとても重要だった様子。やはり長く続く歴史あるグループ会社の経験と実績は、大きな安心感ですよね。