通販型の自動車保険を検討されるという事は、その補償内容についても自分で判断して選ぶ必要があります。代理店型の時のように担当者がいませんからね。そのため、よく考えて選ばないと保険料が高くなりかねません。
ではいったい何を基準に補償を選べばよいのでしょうか。
その通りです。それだけなら「対人・対物賠償責任保険」だけで十分なはずです。ほかの補償は必要ないのでしょうか。
そこがポイントです。補償選びとは「自分に対する補償をどうするか」という事なのです。
保険料を抑えたいのは皆さん共通の思いです。それなら、可能な限り補償範囲を狭くしましょう。さぁ、あなたはどこまで範囲を絞ることができますか。
もくじ
第一の選択肢 自分に対する補償

とってもシンプルに、対人・対物賠償責任保険だけに絞ればどうなるのでしょうか。それをベースに少しずつ補償を付け足していきましょう。
1-1 自分への補償をなくしたら・・・
最低限の補償に絞って、保険料を最大限節約する方法は、自分への補償を無くすことです。それは対人・対物のみの自動車保険です。これ以上安くすることができません。
このように、自分への補償を付けないのであれば、自分が怪我をするような大きな事故を絶対に起こさない覚悟で運転する必要がありそうです。

1-2 自分への補償は「怪我の補償」だけに絞る
自分の怪我に対する補償はセットするとして、自分の車に対する補償を無くすという選択肢もあります。
自分の車を修理する費用が賄えないとしても、修理せずに廃車にすることができます。ただし、事故後に自分の生活が不便になってしまいますが。
車両の残存価値によっても差はありますが、年間保険料に占める車両保険の割合はかなりのものです。車両保険をあきらめることで、年間保険料が半額近くになることも珍しくありません。
また、イーデザイン損保では車両保険の補償金額を変更することが可能です。補償金額とは補償される修理費の限度額のことですが、低く抑えればその分保険料も安くなるので、検討する価値はあるでしょう。
1-3 補償範囲を「自分の車を運転している時だけ」に絞る
イーデザイン損保の人身傷害保険は、適応される範囲を絞ることができます。人身傷害保険とは、事故の際の自分の怪我の治療費を補償してくれる保険です。

表のように(搭乗中のみ)にしておけば、自分の車を運転している時の怪我しか補償されませんが、保険料は節約できます。この節約効果はかなり大きいですよ。
実際に去年1年間を振り返ってみて、他人の車を運転した記憶がありますか?多くの方は、自分の車ではない車を運転する事がほとんど無いと言います。(仕事で会社の車など業務用の車を運転する場合を除く)ほとんど機会がないことに対する備えは本当に必要なのでしょうか。
第2の選択肢 家族は運転しますか

2-1 補償の範囲を選択しよう
補償の範囲を絞る方法として、運転者を限定する方法があります。一番狭い範囲指定は「本人限定」です。
独身の方の多くは、この選択肢で問題ないのかもしれません。もしも友人や知人に運転してもらう時は、その人が所有する車に自動車保険をつけているかを確認しましょう。いざというときは、運転していた方の保険が補償してくれます。全ての自動車保険には「他車運転危険補償保険」が付いているからです。
2-2 夫婦で車を共用する場合
1台の車を夫婦で共用する
こんな場合は、補償範囲を「配偶者限定」にしましょう。お子さんがいない場合や、まだ運転できないほど小さい場合にぴったりです。ただし、同居の親族がいても車の運転はさせてはいけません。
複数の車を夫婦で共用する
夫婦でそれぞれ車を所有し、それを用途に合わせて使い分けするする場合にも「配偶者限定」を選択しましょう。
ただし、人身傷害保険はどちらか一方を「搭乗中のみ」にしないと補償が重複して、保険料を無駄に払うことになります。

2-3 子供が免許を持ったら
もし、子供が免許を持つようになり、夫婦の車をたまに運転するようになったなら「家族限定」に補償範囲を拡大する必要があります。
ただし、それが可能なのは子供が未婚の間だけで、結婚して別居したら「家族限定」の範囲ではお子さんは補償されなくなります。さっさと「配偶者限定」に戻して、お子さんには運転させないようにしましょう。(結婚後も同居する場合を除く)
第3の選択 運転者を年齢で制限する

3-1 同居の家族の年齢制限を引き上げる
第2章で「家族限定」など運転者の範囲を限定すれば、限定なしの場合と比較して保険料を節約できるとお話ししました。実はもっと範囲を限定する方法があります。
「同居の家族」とはとても範囲が広く、同居さえしていれば、ほぼ親族全員が含まれてしまします。その「同居の家族」を年齢で区分し基準年齢未満の家族が運転することを制限すれば、さらに保険料が節約できるのです。

ここが一番ややこしい部分ですよね。
3-2 「配偶者限定」の場合
本人と配偶者だけが運転できる制限なので、夫婦で若いほうの年齢を考慮して年齢制限をかければよいのです。
3-3 「家族限定」の場合
同じように「家族限定」に「30歳以上補償」を付けておいて、夫婦とおじいちゃんは運転できるけど、大学生の子供は運転できない、というような設定もありです。若者の運転を制限すると、保険料の節約効果は大きいのです。
すなわち、未婚の子供が大学生で一人暮らしをしており、たまに帰省した時に夫婦の車を運転するような場合は、年齢制限にかかわらず補償されるのです。だって同居じゃないですから。
まとめ

補償の選び方について見て来ましたがいかがでしたか。
初めて通販型自動車保険を検討される方にとって、補償選びはなかかな難しいようです。色々な場面で「補償選びをどうすれば良いのか」と相談を受けます。
大事なポインは、本文で述べた通り、
- 『補償選びは、自分への補償を選ぶ事である』
と言うことに気づくことですね。すなわちどれだけ補償を削っても、他人には迷惑をかけないのです。全て自分に対する補償なのですから。
ですから、勇気を出してどんどん削って下さい。該当する事故に遭遇する可能性が低い補償や条件はどんどん削りましょう。どれだけ削っても最低限の補償は残ります。
その上で、翌年から少しずつ補償内容を検討していけば良いのかもしれません。
また、補償内容などについて、必ずご家族と相談するようにしましょう。やはり家族の意見も大切だと思います。私の場合は自分では気づかない事を、奥さんに沢山指摘されました。やはり女性の感覚って大切だなぁと感じた次第です。