自動車保険の更新時にいつも考えること 任意保険の本当の役割とは

 

私は長年車の運転を続けており、当たり前のように任意保険にも加入してきました。損保各社の保険金未払い事件をきっかけに通販型に切り替えてからでも、すでに10年を超えています。

 

毎年春になると自動車保険の更新時期がやってきて、その度に大きい金額が財布から減っていくと「本当に必要なのだろうか」という思いが湧いてきます。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
任意保険なしは危ないでしょ。
きんぎょ君

きんぎょ君
過去20年以上の期間に保険会社に払った金額を考えると、そんな気持ちがわからなくもないですよね。

もちろん今年もイーデザイン損保に保険料を支払ったわけですが、そんな自分の葛藤についてまとめて見ようと思います。調べてみてわかったことなのですが実は、任意保険にはとってもすごい役割があったのです。

 

任意保険の存在意義

いつも自分の頭で無駄に考えてしまうのが以下のサイクルです。

いつも思うのです。これって答えがないですよね。

でも、きっと毎年考えています。

きんぎょ君

きんぎょ君
では、なんのために保険料を払っているのでしょうか。
ぶち猫さん

ぶち猫さん
そりゃぁ、もしもの時に経済的に助けてもらうためよ。

それは分かっているのですが、20年も保険料を払ってきていったい誰がそのお金を手にしているのでしょうか。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
そこを考えちゃうのね。
きんぎょ君

きんぎょ君
答えは、事故を起こした加害者たちです。

なんだかちょっと悔しくないですか?毎年コツコツ払ってきた保険料は、事故を起こした加害者が受け取るのですよ。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
コツコツって、積立貯金じゃないのよ。

確かにそうです。任意保険は莫大な賠償金から加害者を守るために存在しているのです。言い換えると、加害者を守ることが任意保険の目的です。

でも、事故を起こさない契約者からしてみると、なんだか自分の払った保険料が吸い取られているような気になって悔しくなりませんか。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
世の中そう言うものよ。

 

きんぎょ君

きんぎょ君
少し訂正が必要ですね。加害者が受け取るのではなく、被害者に渡るのですよ。

あっ、なるほど。それなら少し納得。ちょっと落ち着きました。

被害者の救済のためと考えると、少し気分がましになってきました。

 

そうなのです。任意保険は被害者を救済するために存在しているのです。

 

交通事故ってどの程度起こっているの?

交通事故総合分析センターがまとめてくれている、年間事故発生件数の数値について見てみましょう。

交通事故総合分析センターホームページから抜粋

ぶち猫さん

ぶち猫さん
こんなに亡くなる方が大勢いるんだ。知らなかった。
きんぎょ君

きんぎょ君
これでも随分と減った方です。

減っているとはいえ、年間4,000人弱の方が交通事故で亡くなっています。負傷者も含めて、被害に遭われた方を救済する事は車を運転する人たちの共通の責任かもしれません。

きんぎょ君

きんぎょ君
毎年払う保険料は、無駄にはなっていないのですね。

 

損保各社も、被害者救済に知恵を絞っている

実は、損保各社も被害者が最低限の補償を確実に受け取れるように色々と工夫しています。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
自賠責保険のこと?

確かに自賠責保険は、被害者を救済するために考えられた仕組みです。

きんぎょ君

きんぎょ君
加害者がたとえ任意保険に加入していなくても、被害者は最低限の補償は受けられますからね。

でもそれだけではありません。

きんぎょ君

きんぎょ君
「無保険車事故傷害保険」ってわかりますか?
ぶち猫さん

ぶち猫さん
イーデザイン損保の契約者全員に自動でついているやつでしょ。

≫ イーデザイン損保の無保険車事故傷害保険とは

その通りです。事故相手が任意保険に加入しておらず必要な補償が受けられない時に、イーデザイン損保が事故相手に替わって必要な補償を支払ってくれる、という内容の保険です。

きんぎょ君

きんぎょ君
このように、任意保険は自分も守ってくれるという側面があるのですね。

そうです。事故の際自分が被害者になることもあるのです。任意保険が守るのは加害者だけではないのです。

きんぎょ君

きんぎょ君
他にも「自損事故傷害保険」もありますよね。
ぶち猫さん

ぶち猫さん
なんだっけ?

≫ イーデザイン損保の「自損事故傷害保険」とは

この保険は、人身傷害保険に入っていない契約者が自損事故で相手がいない事故で怪我をした時などに、最低限の救済がされるものです。これも、イーデザイン損保に加入して「人身傷害保険」をセットしていない契約者全員に、無料で自動でセットされています。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
保険会社は、被害者をなんとか救済しようと工夫をしているのね。

 

保険の社会的な役割

自動運転の実用化が近い将来に実現するかもしれないという話題が、いろいろと噂されています。実現すると、現在の車社会が根底から見直されるかもしれません。

一口に自動運転と言っても、実はレベル1からレベル5までに分けられており、現在実用化されているのはレベル2の段階。車庫入れや高速道路での同一車線を自動で走るといったレベル。

現在の自動運転では、もし事故が起きた時の責任は「運転者」にあると決めれれています。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
自動運転のレベルが上がるとどうなるの?

きんぎょ君

きんぎょ君
実はまだはっきりと決まっていないのです。

警視庁が2017年に「遠隔型自動運転システムの公道実証実験に係る道路使用中の申請に対する取り扱いの基準」を策定しました。この基準に沿った実験では「車両の遠隔監視・操作者が法律上の運転者に課せられた責務を負う。」とされています。

この基準が当てはまる実証実験というのはレベル4の話です。今はこの段階であり、その先は未定なのです。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
完全に自動運転車両が出てきた時には、事故の責任はどうなるの?
きんぎょ君

きんぎょ君
今はまだはっきりとしていません。でもそれでは実証実験を始められないですよね。

現在は、各損保会社と大学が共同で研究を続けており、2020年ごろまでには結論を出すような目標を立てています。結局運転者は誰なのか、過失の責任は誰にあるのか、一体どのような結論になるのでしょうね。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
自動運転中だったら、責任は車か車の製造者じゃないの?

いろいろ論議される中で、各損保会社が考えた事は「とにかく、被害者を救済しましょう。」ということでした。

きんぎょ君

きんぎょ君
そこで登場したのが「被害者救済費用等補償特約」です。

≫ イーデザイン損保の「被害者救済費用等補償特約」とは

責任の所在で揉めている間に、とにかく被害者を救済しましょう。という考えです。わかりやすい解決方法ですね。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
自動運転等により「運転者に過失がない」と認定された事故の場合、その被害者への救済をとりあえずイーデザイン損保が行いましょう。という制度よね。
きんぎょ君

きんぎょ君
そうですね。責任の所在を話し合っている間被害者への救済が遅れるのを防ぐための対策でしたね。

イーデザイン損保ではすでに導入されている補償ですが、今後各損保会社が追従する事で、自動運転の社会実験が進むかもしれません。

イーデザイン損保にしてみれば、費用の負担が増えるだけかもしれませんが、一つの社会的役割を果たしているとも言えるのでしょう。技術が進めば今よりももっと事故の少ない社会が実現するかもしれないのですから。

事実、昨今の自動ブレーキの導入で自動車事故が減っています。技術の開発段階で各企業の協力は欠かせないとも言えるのです。

 

まとめ

自分が支払う保険料が、この国の未来をより良くしていく事に対して、ほんの少しだけでもお手伝いしていると思うと、なんだか嬉しくなりました。

始めのモヤモヤした気分はなんだったのでしょうか。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
結局あんたの知識が足りなかっただけよ。

そうですよね・・・。   結果として自動運転の技術が進めば、交通事故がなくならないとしても今よりは確実に事故の件数が減ることが予想されています。「そのために協力しているのだ」と思って、毎年の自動車保険更新を受け入れるようにしようと思います。

 

毎年、決して安くはない保険料を負担されている皆さんはどのように感じていますか?任意保険は自分を守るだけでなく、被害者を救済することや、未来を創造するという役割もあるということをほんの少しだけでも感じていただけましたでしょうか。

 

そうは言っても、保険料は高いですよねぇ。イーデザイン損保に乗り換えて、少しでも保険料の節約をするようにしましょう。

 

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