自動車保険の補償に「車両保険」があります。
事故で自分の車が壊れた時に、くるまの修理代を補償してもらえるありがたい保険ですが、その補償範囲や注意点はどうなっているのでしょうか。
今回はイーデザイン損保の「車両保険」の仕組みや注意点について、詳しく見ていきましょう。
もくじ
車両保険とは
1-1 車両保険ってなに?
契約車両の損害に対してその修理費用が補償されるのが「車両保険」です。
このように、自分の車の修理費用のうち過失割合によって相手の対物賠償保険で補償されなかった部分を補償してくれるのです。
1-2 限度額とは
あまり高額な修理費用が必要なら、その費用で同等の価値がある車を買う方が合理的ですよね。そのため、残存価値が判断しにくい「極端に古い車」や「極端に走行距離が多い車」では車両保険に入れないことがあります。
1-3 イーデザイン損保の2タイプの車両保険
イーデザイン損保には、補償範囲が違う2種類の車両保険が用意されています。
もちろん(エコノミー)のほうが保険料がやすくなります。
どのように補償範囲が違うのでしょうか。イメージで見てみましょう。

イーデザイン損保HPより抜粋
1-4 免責金額とは
免責金額とは、保険金を請求する時に契約者が負担する金額のことです。
イーデザイン損保では下記の5つのパターンから選択できるようになっています。
保険料の予算に合わせて自由に選択できます。

保険金の支払い回数は、契約期間中は累計してカウントされ、翌年に契約更新するとリセットされます。
1-5 車両保険金額の設定方法
車両保険の金額に含まれる物は以下の通りです。
- 車両本体価格
- カーナビなどの付属品
- 消費税
付属品とは、ネジなどで固定されていて容易に取り外せない構造のものを指すそうです。すなわちポータブルナビなどは付属品と認められないようです。(一部認められるケースもあります。)
限度額は、これらの新品時の金額の合計と、購入時からの経過期間を考慮して決定されます。限度額はある程度の幅を持たせて提案させるので、契約時に契約者自らがその幅の中から選択する仕組みです。
保険金が支払われる場合を見てみましょう。
全損の時
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車両保険金額 |
全損ではない時
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修理代金 ー 免責金額 |
保険料を抑えるために、車両保険金額を極端に安く設定していると、車両盗難時には「安く抑えた車両保険金額」しか補償されなくなります。それではあんまりですよね。
1-6 全損時とは
全損とは「修理不能な場合」、これはわかりやすいですよね。でも修理が可能でも「全損」となる場合があります。
- 修理代金が、車両保険価格を超える時
これが厄介なのです。
購入後7年が経過して3回目の車検を受ける事は、特に珍しい事ではありません。車としても十分に使えると思います。しかし、残存価値、言い換えると中古車として販売されている時の値段は、国産大衆車ならそれほど高くはないでしょう。
このように残存価値を考慮し、更新時に車両保険に入るかやめるかの判断が必要かもしれません。
1-7 車両無過失事故の特則とは
自分に事故の責任がなくても車両保険を使う必要が出てくることもあります。
- 貰い事故の相手が無保険車だった。
- 車の修理費用の見積もりに、相手が納得せずに修理を始められない。
などが考えられます。
このような場合、車両保険で自分の車を修理することが可能ですが、保険を使うと翌年以降の保険料が気になりますよね。
イーデザイン損保ではこのようなケースでは「車両無過失事故の特則」を適用し、ノーカウント事故に数えるとしています。
本来このような特則は「特約」として別料金になっているのが一般的なのですが、イーデザイン損保では全ての契約に無料で付帯しています。ありがたいですね。
1-8 注意点
車両保険が適用されない場合について確認しましょう。
- 故障には適用されません。
- パンクの修理には適用されません。
- 自然損耗には適用されません。
付帯できる特約
2-1 車両無過失事故の特則
先ほども出てきましたが、イーデザイン損保では全ての契約に自動で無料でついています。貰い事故などで車両保険を使っても、翌年の保険料に影響しません。
2-2 車両全損時諸費用特約
車が全損となった時に、廃車や買い替えの諸費用が補償されます。
2-3 車両新価保険特約
購入後1年以内の新車に適用できる、新車に大きな損害が生じた場合に再度新車に買い換える費用を補償する特約です。
2-4 事故時レンタカー費用特約
事故などでお車が使えない場合に、レンタカー費用が補償されます。
2-5 車載身の回り品補償特約
事故の際に車内に積載していた身の回り品に生じた被害に対してその修理費用が補償されます。
まとめ
イーデザイン損保の車両保険について詳しく見てきました。
車両保険そのものは広く知られていると思いますが、それにセットできる特約などは条件など細かく設定されているために少し難しいですよね。
皆さんの保険選びの参考になれば幸いです。