通販型自動車保険を検討されるとき、補償内容の組み合わせでお困りの経験はありませんか。
とくに特約については、各社内容に違いがあり、呼び方が違うことも多いために「どんな時に何を補償してくれるのかわかりにくい」といった声が少なくありません。
ここでは、イーデザイン損保の人気の特約である「車両全損時諸費用特約」について詳しく説明していきます。
この特約は、イーデザイン損保でも6割程度の方が選ばれる人気の特約で、事故で自分の車が全損となった時に、廃車や買い替えにかかる諸費用として保険金が支払われるものです。
特約の内容について詳しく知ることで、保険料の節約をしましょう。
車両全損時諸費用保険とは
車両保険の支払い対象となる事故で車が全損になったときに「廃車費用」や「買い替え費用」として支払われる特約です。
イーデザイン損保の車両保険には2種類のタイプが用意されていますが、どちらのタイプを選んでも「車両全損時諸費用特約」をつけることができます。
補償の詳細
2-1 全損の条件
- 車の修理費が、車両保険金額を上回る場合
- 車の修理が不可能な時
- 車の盗難で発見されなかった時
とされています。すなわち、車両保険が適用になる時に全損と認定されれば保険金を受け取れるということです。
車両保険(エコノミー)の補償範囲についてイラストで見ておきましょう。

イーデザイン損保ホームページから抜粋
2-2 支払われる保険金
全損時に支払われる保険金は以下の通りです。
- 車両保険の10%
- 20万円
どちらか低い方が適用されます。
2-3 注意点
この特約の保険金が支払われる条件は、車両保険が支払われる損害が発生した時、となっています。すなわち、故障の際には適用となりません。
実は、この特約はイーデザイン損保の中でも人気の特約で、付帯率で見るとNo.2となっています。
あともう一点注意があります。
車両新価保険特約が支払われる時は、この車両全損時諸費用特約は支払われません。考えてみると当たり前なのですが、なんが損した気分になりますよね。
実際の保険料は?
実際の見積もり金額から計算した「車両全損時諸費用特約」の保険料は、
120円〜130円程度でした。
事故の際、本当に必要かどうか微妙な補償なだけに、選ぶか迷うところですが、この保険料ならありでしょうか。特約として人気が高いのも納得です。
他社に同じような特約はあるのか
イーデザイン損保以外の自動車保険で、車両全損時諸費用特約と同じような保険があるのか一覧で見てみましょう。
保険会社 | 特約の名称 |
ソニー損保 | 「車両全損時臨時費用」は車両保険に統合され、自動セットされている。車両保険価格の10%または20万円。 |
チューリッヒ | 「車両全損時臨時費用」は車両保険に統合され、自動セットされている。車両保険価格の5%または10万円。 |
アクサダイレクト | 「車両全損時臨時費用」は車両保険に統合され、自動セットされている。車両保険価格の5%または10万円。 |
三井ダイレクト | 「車両全損時臨時費用保険」は車両保険に統合され、自動せセットされている。車両保険価格の10%または20万円。 |
おとなの自動車保険 | 「車両全損修理時特約」修理代が車両保険を上回る場合、車両保険金額からさらに50万円限度で上乗せする特約。が存在する。 |
S B I 損保 | 「全損時諸費用保険金特約」車両保険価格の10%または20万円。 |
多くの自動車保険では、車両保険の一部として組み込まれていることが多いようです。しかし、車両新価保険特約が適用である時は支払われない補償なだけに、この補償が不要な方にとって自動付帯は無駄な保険料とも言えるでしょう。
まとめ
イーデザイン損保の「車両全損時諸費用特約」についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
近年では車両保険と統合され、特約として設定されている方が珍しい印象すらある特約ですが、イーデザイン損保では新車から1年以内につけることができる「車両新価保険特約」と共にあえて特約として設定することで、必要な人だけが選べるようにしているようです。
いざという時の備えというよりも、当たりくじのような補償であるため、よく検討して選ぶようにして下さい。
また、残念ながら他社の自動車保険を選ぶとしても、このような補償が車両保険に含まれている事は覚えておいて損はないと言えます。というのも、保険は保険金の請求をしなければ支払われませんからね。