通販型自動車保険の見積もりをしていると、補償内容をどのように選べばよいのか迷いますよね。そして知らない名前の言葉や補償などがたくさん出てくると、次第に頭が痛くなってくることでしょう。
ここではイーデザイン損保の『対物超過修理費用補償特約』について詳しく説明していきます。
この補償の目的には、ポイントが2つあります。それは、
- 相手を救済すること
- 自分を守ること
となっています。
それだけ多くの方が「必要だ。」と感じているとも言えますね。
それでは、詳しく見ていきましょう。
もくじ
『対物超過修理費用補償特約』とは
1-1 どんな特約?時価ってなに?
この補償は、「事故相手のお車の修理費が時価額を超える時に、その超過分を補償する」というものです。時価額を超えない時は対物賠償保険で補償されます。
対物賠償保険で支払われるのは、相手の車の時価額が限度なのです。対物賠償の限度額は関係ありません。
現在、「中古車として100万円で買える車の時価が100万円」ということになります。(諸経費は除く)
通常、一般的な手入れをきちんと行っている日本車の場合、10年10万キロ程度はあたりまえに使えるはずです。ということは、新車で購入し車検2回程度、すなわち製造後5年程度の日本車に乗っている人はたくさんいます。
その場合、時価額の20万円が限度額となります。20万円から相手の過失割合分を差し引いた金額が対物賠償保険から支払われます。
1-2 なぜ時価額までしか賠償されない?
なぜ事故の際に時価額までしか補償されないのでしょうか。
時価 = 今の車の価値 なので、特殊な車両でなければ時価額で同等の車が買えるということになるのです。それなら修理の必要はないですよね。
そうです。合理的とはいえ、別の中古車に乗り換えるのはちょっと抵抗がありますよね。また、程度が同等といっても実際には色々な部分で差があるものです。
また、少し古い車になると同じ色やグレードの車が手に入らないことも少なくありません。
しかし法律的には相手の損害以上を賠償する必要はありません。保険の考えかたでは時価額以上は損害と言えないのです。
1-3 具体的な例
「対物超過修理費用特約」をつけているとどうなるのでしょうか。
わかりやすくイラストで説明していきましょう。

1-4 対物超過修理費用特約の意味
たしかに、そうですよね。相手を守るために保険料を払う必要ってあるのでしょうか。
実は、この特約が生きてくるのは、
- 相手に過失がない事故の場合(自分が後ろから追突した側である時)
- 人身事故などで相手の車の修理と怪我の治療など複数種類の賠償の必要がある時
なのです。
①相手に過失がない事故の場合
この場合、相手にとっては完全な「もらい事故」です。それで車の修理費も出してもらえないとなると、あまりにもかわいそうですね。
それが解ったうえであなたは、相手の修理代の支払いを断れますか?保険が適用されないなら、結局あなたが自腹で払うことになりやしませんか。
②相手の「車の修理費」と「怪我の治療費」など複数種類の賠償の必要がある時
この場合、相手は怪我までしたのに車の修理をしてもらえないことになります。
結果的に示談交渉がまとまらないことや、それが原因で人身事故の刑事責任が重くなる可能性すらあります。(検察の聴取に示談書を提出することができれば、起訴・不起訴の判断材料の1つになります)
また、車の修理について納得してもらえない場合、他の示談の交渉材料にされかねず、示談交渉全体が長引くことになります。
このように考えると、保険料を払ってでも相手の車の修理費用を補償することには大きな意味があるといえます。
注意点
イーデザイン損保の「対物超過修理費用特約」には限度額があります。
いったいこの限度額が指すのはどの部分なのでしょうか。
イラストで説明しましましょう。

対物超過修理費特約は、限度額50万円までは実際の修理費から時価額を差し引いた金額が補償されます。
50万円が上限で、それ以上は補償されません。

他社との比較
通販型自動車保険各社では、同じような特約を扱っているのでしょうか。
少し比較してみましょう。
保険会社 | 扱い | 限度額 |
ソニー損保 | 基本補償に含む | 50万円 |
チューリッヒ | 特約 | 50万円・無制限から選択 |
おとなの自動車保険 | 特約 | 50万円 |
イーデザイン損保 | 特約 | 50万円 |
チューリッヒでは限度額を選ぶことが可能で、無制限とは対象車両の新車価格までを限度に補償するとのことでした。
ソニー損保では、基本補償に含むため特約としては設定していないようです。(すなわち外すことができません)
実際の保険料目安
イーデザイン損保で対物超過修理費用特約をつけると、どの程度保険料の負担になるのかみてみましょう。
- 6等級では 2,390円
- 20等級では 330円
特約をセットすることで増加する保険料はこの程度でした。(実際の車種や条件で金額は変わります。)
まとめ
イーデザイン損保の「対物超過修理費用特約」についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
「どんな部分に対して補償されるのかわかりにくい」と言われている特約なのですが、イメージを掴んでもらえたなら幸いです。
イーデザイン損保では契約者を守る目的で、見積もりではこの特約をセットした金額を表示しています。それはいざという時に契約者を守るために必要と考えているからでしょう。
もちろん、不要と感じられる方は特約を外すことも簡単にできます。ぜひ一度見積もりをとって検討してみてください。
通販型自動車保険への切り替えを検討される時には、できるだけ多くの保険会社から見積もりを取り寄せて検討されることをおすすめします。保険会社によって同じ条件でも大きく保険料に差がつくことは珍しくないからです。
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